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あなたは自分が他の誰とも代替できないユニークな存在、かけがえのない存在だという実感がありますか? 東工大にある「社会理工学研究科価値システム専攻」というユニークな大学院で准教授をつとめる上田さんは「かけがえのない人間」(講談社現代新書)の中で「オートマチックな選択は交換可能な選択」という表現で、世間一般的に当たり前と思われがちな選択を安易に重ねることで「かけがえのなさ」が失われつつあることに警鐘を鳴らしています。 オートマチックという意味は、その条件が与えられれば、システムの中で自然にそちらの方向に動いていくという意味です。そこには人間の意志は介在する必要がありません。(p.130) 上田さんは「オートマチックな選択」の例として、こんなことを挙げています。 ・模試の点数で合格できる大学の中で一番有名な大学を選ぶ ・就職するとき、その年の人気が証券業界なら証券業界を、流れがマスコミに変わればマスコミを志望する ・美人の女の子が2人いて少しでも美人だと思える方を彼女に選ぶ KYという言葉に象徴されるように、今の日本社会は周りの人と歩調を合わせて穏便に過ごすことが大事、下手に自己主張して「変わっている」とか「空気が読めない」と言われるのは避けよう、という空気がまだまだ支配的のように感じることが多いです。でも、筆者の指摘するように、空気ばかり読んでいると自分らしさが次第に失われてゆき、その先は自分に自信が持てない、社会に対して無関心になる、といった展開につながっていき、それが今の日本の閉塞感や行き過ぎた経済至上主義の根底にある原因にもつながっているのではないでしょうか。 そして、上田さんは「神様が『落ちろ!』と準備した穴」に出くわすことで人はこうした安易な価値観を見直すきっかけを得ると言います。 実は世の中はそういうものではない。機械的な選択だけでは生きていけないんだということを教えてくれるために、不幸な出来事が人生には用意されているのかもしれません。(中略)しかしそういった、人生に待ち構えている不幸の穴ぼこというのは、実はポジティブな方向をオートマチックに選択していくという、凡庸な行動原理を破壊するために用意されているのです。(中略)そして、不幸の穴に落ちた時に私たちは、自分にとってかけがえのないものはいったい何なのか、そして私自身がどれだけかけがえのないものであるのか、という問いに直面せざるをえないのです。(p.133) なるほど、こう考えると辛いことや悲しいことも少しは前向きに捉えることができますね。世間の価値観に従うということは自分の頭で考える必要がないので楽ですし、何となく居心地が良い。でも、実はそれは見せかけの心地よさでしかなく、熱いお湯に入れられたらジャンプして逃げられる蛙でもゆっくりと時間をかけて茹でられると気づかないうちに茹で上がってしまうようなもの。 かけがえのなさを実感できるためには、自分自身の内なる声に素直に耳を傾けて、時には居心地の良い環境を敢えて抜け出して新しいことにトライすることが重要なんだと思います。このとき、僕がいつも思い出すのがスティーブ・ジョブズのこの言葉。 Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary. 私の中に愛する力があるから、人を愛することができる。それは正しいと思います。しかし、誰かのことを深く愛してしまった時、私たちは初めて、「自分の中にこんなに愛する力があったんだ」と気づくのではないでしょうか。(中略)自信がない、私のその力があるという確信がない、だからできない、というのではなく、まずはやってみる、そして少しでもその手応えをつかんだ時に、そうか私にはその力があったのだ!と気づくのです。(p.222) そう、悩んでいる暇があればJust do it! しない後悔よりもした後悔。人の能力にさほどの差はなく、差がつくとすれば「いつ諦めるか?」ということではないでしょうか。自分の限界は自分が設けるものであり、「まあいいか」と思った時がおしまい。ランディ・パウシュは「最後の授業」でこんな言葉を残しています。 Brick walls are there for a reason: they let us prove how badly we want things ぜひ、あなた自身の、そして社会の中の、信頼、かけがえのなさを取り戻す行動を始めてみてほしいと思います。(中略)何かを求めている人は、同じように何かを求めている人と出会います。求めるもののヒントをくれる人と出会います。その出会いは何よりもあなたの人生を輝かせます。その出会いがあなたに生きることの豊かさを実感させてくれるのです。(p.241) 類は友を呼ぶ、とはよく言ったものです。ちょっと勇気を出して踏み出せば、必ずどこかで誰かに出会えます。僕自身も過去を振り返ると、あえてcomfort zoneから新しい世界に一歩踏み出したときに素晴らしい出会いがあり、自分の生活が豊かになってきたように思います。その意味で、最近、まだまだできるのに自分が楽をしていないか、と反省することしきり。人生で大事なものについて考える良いきっかけとなるこの本、特に10代、20代の若者をはじめ、一人でも多くの人に読んでもらいたい一冊です。
by takekurakenya
| 2009-09-13 23:01
| いま思うこと
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