先日、日能研の親子授業というイベントがあり、小3の息子と一緒に参加しました。小学生向けの塾に行くのは初めてでしたが、なんと既に小3の子が90人も通っているそう。新小4からは更に90人追加募集して合計180人になるとのこと、すごい繁盛ぶりですね。普段は1クラス20名のところ、30人ちょっとの子どもたちが授業を受けて、教室の間仕切りをとったうえで隣の教室からその親が授業の様子を見学するというイベントでした。
授業は通常70分のところを今回は35分に短縮して、算数と国語をそれぞれ体験。算数では、植木算と等差数列がテーマでした。先生は黒板を使ってわかりやすく説明しながら簡単な問題から少しずつステップアップしていました。親が見ている前で、限られた時間内でいかに小3相手に理解させるか、という意味では、プロフェッショナルのプレゼンテーションとも言えます。きっとエース級の講師が担当しているんでしょう。
等差数列では7問の問題がプリントにあり、全部解けた子ども向けにスペシャル問題を講師が黒板に書きました。
以下の数列で次に来る数字は何でしょう?
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, ?
それまでは簡単な等差数列(例 1, 3, 6, 10, 15, 21, 28...)ばかりだったので、どうってことなかったのですが、僕もうーんと考えているうちに講師の「おしまい!」という声。1問ずつ子どもに手を挙げさせて答えあわせをしていき、最後に講師曰く「スペシャル問題の数列は、初めて発見した人の名前にちなんで
フィボナッチ数列と呼ばれている特別な数列です」とのこと。
なるほど、名前からして難しそうなわけだなぁと思っていたとき、「スペシャル問題、解けた子?」という講師の問いかけに、息子がさっと挙手しました。「21です」、「正解!」
まわりのお母さま方(保護者の9割以上が母親)がどよめいてました。もともと
幼稚園の頃に九九に興味を持って覚えてしまい、
小1の頃には宮本算数教室のパズルを2日で終わらせてしまった息子。僕も妻も文系ですが、もしかしたら息子には理系の才能があるのかも。
国語の授業は、抽象的と具体的、という概念についての勉強。例えば、「国」は抽象的な概念として、これを具体化した言葉はなんでしょう?といった具合で授業は先生と生徒の双方向な場でした。ここでも他の子どもが「アメリカ」、「中国」、「イギリス」など順に言っていき、答えが出尽くしたところで挙手して「アフガニスタン」。そういえば、
小1の授業参観のとき、「ま」で始まる言葉をみなで考えていたときに息子が「マケドニア」と答えていたのを思い出しました。
そんな訳で、あっという間の体験授業でした。息子は学校の勉強は簡単すぎて面白くないと話していたので、塾の勉強のほうが知的好奇心を満たしてくれるようです。他にも近所に幾つか塾があるので色々と検討して、良いところがあれば小4からでも通わせてあげようかなと思いました。僕が小学生の頃は名古屋の田舎で地元の中学に進学する以外の選択肢など考えたこともありませんでしたが、時代と場所が変わると意識も随分と変わるんだなぁと思います。
テニス同様、本人が興味と向上心をもって楽しめるのであれば、親としてできる限り素質を伸ばしてあげられる環境を与えてあげたいと思っています。