みなさん、
Firefoxというブラウザをご存知ですか?
あのNetscapeが創設したオープンソースソフトウェアファンデーションである
Mozilla Foundationが開発し、2004年11月にver1.0が公開されたオープンソースのブラウザです。「別にブラウザなんかホームページが見れれば何でもいい」、「IEがデファクトスタンダードなんだからわざわざ他のに乗り換えるメリットがない」なんて思っている人がほどんどではないでしょうか。僕もつい先日までそう思っていました。
でも、実際にFirefoxには、以下のような
明確なメリットがあります。
・サクサクと快適に動作する(プログラムのサイズが小さい(たったの4.7MB)ので、CPUパワーやメモリ等の資源をIEほど使わずに動作する)
・IEを狙ったウイルスやスパイウェアの影響を受けない(IEの拡張機能であるActiveXやVBScriptなどに未対応のため)
・ひとつのウィンドウ内に複数のタブで複数webページを開くことができ、
ページ間の移動も素早い(エクセルのタブのイメージです)
・自動ポップアップ広告の防止機能(ウェブサーフィン中にときどき勝手に開く広告をシャットアウト)
・グーグルが埋め込まれているため、画面上部のウィンドウに直接文字列を入力して簡単に検索できる など
最初は試しにノートPC(ThinkPad T40)にインストールしてみました。ありがたいことに、今までIEで使っていたブックマークやクッキー等の情報はインストール時にすべて自動的にFirefoxに移行してくれます。また、見た目もIEとほとんど同じ。よって、ブラウザを変更したことを忘れてしまうほどです。快適な動作とタグ画面の便利さですぐに気に入りました。
そして、このブラウザが真価を発揮したのは、昨日
ノートPCのHDがクラッシュして自宅のPCを使う羽目になったとき。数年前に買ったこのデスクトップPC(プレミアもののGateway)は妻のblog&家計簿専用機となっていましたが、久々にこれで宿題を急遽やることになりました。
そこで、このPCにも早速Firefoxをダウンロードして使ってみたところ、IEよりもずっと快適。高性能なThinkPad T40の時と比べると、遅いデスクトップPCでは両アプリのサクサク感の違いはより顕著でした。IEでよくあるブラウザの強制終了もまだありません。妻も喜んで使い始めました。
また驚いたのは、今日、アンダーソンのSTSで代替機を借りたところ、何とこの代替機にもFirefoxがインストールされていたこと。このIE離れのトレンドは確実に広がっているようです。
米WebSideStoryの調査結果によると、「全インターネット・ユーザーのうち
4.95%がFirefoxを使っており、過去3カ月間でシェアがほぼ2倍に広がった。その一方で、米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」のシェアは90.3%で、2004年10月から約3ポイント縮小した。「Netscape」を含めた他のブラウザのシェアは約2.7%となった。」そうです。
マイクロソフトが躍起になって仕掛けたブラウザ戦争は、Netscapeからほとんどのシェアを奪い取ってIEの勝ちのように見えましたが、オープンソースという大きな時代の流れの中でまた行方がわからなくなってきました。消費者にとっては、選択肢が多い→競争激化→企業努力の進展→安くて魅力的な商品の出現といったサイクルの方がいい訳で、今後の展開に注目です。
●なるほどと思ったら1票!