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「人間の基本」(曽野綾子)を読みました。時に独断的な表現のある個所が少々気になりましたが、全般的には共感できる点が多々あったのでメモ。 p.71 東京都知事が訪問先のアメリカで、高級ホテルのスイートルームに泊まるのをマスコミが贅沢だと叩いたことがありましたが、都知事は日本の首都のトップであり、Governor、単なる市町村長のMayorとは全く格が違います。ゲストに会うのでもセキュリティの上でも、普通のホテルのワンルームに泊まる方がよほど非常識です。(中略)正義の味方気取りで追及するマスコミや政党の方が貧乏たらしく、みみっちく感じられるんですね。 本書では日本のマスメディアに対する不信感が随所に出てきます。確かに、そもそも広告モデルで成立している大半のマスメディアは広告主にとって不都合な真実は書けない構造である時点で鵜呑みにできないと思っていますが、曽野さんがここで繰り返し指摘している論点は、ルールをつくる弊害について。 そもそもなぜそのルールが存在するのか、本当に必要なルールなのか?といったことを考えることもなく、「ルールだから」の一言でそれに従うことが目的化してしまっていることって結構たくさんあるように思います。ある意味、ルールを守ることは簡単なのですが、同時に思考停止に陥るリスクが大きい。 企業内では昨今のコンプライアンス重視の流れもあって、ルールは減ることはなくても増える一方です。チェックリスト1つとってもたくさんの項目が並んでいます。 本来は何か問題がある度に再発防止の目的で項目が追加されていくものであり企業にとっては非常に有益な資産なのですが、作業にあたる現場の社員はそんな背景を教えられることもなく、ただ機械的にチェックをこなしていくケースが多々あります。あるいは、仕事のやり方の変化に応じてほとんど意味をなさないルールやチェック項目があっても、それを見直すことをせずただそれに従うような姿勢も。 同様に、社内の明文化されていない慣習や業界の当たり前等、一歩外に出て眺めてみると全く奇妙なことが中の人にとっては疑う余地もない「常識」だったりすることもあります。ルールや常識といったものに囚われずに、まずは自分の頭で考えてみる、自分の常識感を鍛える訓練を怠らないようにするために、社外や異業界の人、異文化、異言語の人と意識的に交流して広い視野を持つことが大事だと思っています。 p.90 その日に食べる物、着る物には事欠かず、毎日お風呂に入れて、薪集めをしなくても、冬は暖かく暮らせる。近代的な警察組織が治安を守り、交通機関が正確に運行されていて安心して外に出かけられる。世界でもごく少数の人しかあずかれないこういう暮らしに対して幸せを感じないとしたら、大変な人間性の欠落ですね。 海外を旅すると、様々な局面でいかに日本が安全で暮らしやすい国か痛感します。また先進国と言われるアメリカですら、実際に暮らしてみるとそのサービスレベルの低さにどっと疲れを感じることが多々あります。 それでもしばらくすると期待するだけバカを見るので、次第にいい加減な対応に慣れていくのですが、久しぶりに日本に帰ると基本的なインフラ水準の高さから人々のサービスレベルの高さに至るまで日本の素晴らしさを再認識します。裏返すと、日本ほど言ったことを普通の人々が当たり前のように実行してくれて、秩序正しく物事が進む国はないのではと思います。 一方で、我々日本人は、知らずのうちに当たり前の品質レベルとして世界でも類を見ない水準で相手に期待しているという事実を客観的に認識することが必要だと思います。例えば僕が専門としている金融機関のコンピューターシステムはその最たる例ですが、品質とコスト、あるいは品質とスピードはトレードオフの関係にあるなかで、どこまでの品質に対してどれだけのコストや時間を費やすのか、という点について見極めることが重要です。 システムはしょせん人間が作るものですから、一定の不具合が含まれる可能性があることは当たり前であるという前提に立って、限られたリソースでどう価値を出していくのかのバランス設計。 日本の常識は世界の非常識という事実をきちんと認識したうえで、世界でも類を見ない水準で整備されている社会インフラの高さにまずは感謝すること、そしてそれを当たり前だと思い込まないことを忘れないようにしたいものです。そのうえで、最悪のケースに備えて準備しておくという心構えが大事。 この基本姿勢は日常生活はもちろん、ビジネスにもそのまま当てはまります。単なる楽観主義でも悲観主義でもなく、最悪シナリオにおける最大損失を冷静に見積もり、そのリスクヘッジ策をちゃんと準備しておきながらも、根本的には「何とかなるさ」という前向きな気持ちでぐっとアクセルを踏み込んでいくことが自分の人生をドライブするコツだと思っています。
by takekurakenya
| 2013-02-17 18:08
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