先日我が家にやって来たヌードルメーカーの勢いは留まるところを知らず、うどん、
生パスタ、
生ラーメンに続いて、麺類の中でも最も難関と言われる蕎麦打ちに挑戦しました。
■参考:夢の十割蕎麦、美味しく打てました!1. ヌードルメーカーに辿り着いた背景学生時代に麺ばかり食べているので「麺也」とまで呼ばれた僕が麺の中でも最も好きなのが蕎麦。両親ともに長野県出身ということもあり、幼少の頃より美味い手打ち蕎麦を食べるチャンスがあったことで、自然と蕎麦に慣れ親しんで育ちました。
蕎麦打ちには憬れていて、旅先で体験したことは何度かあったものの、いざ自宅で蕎麦打ちをしようとすると道具の置き場所がない、家じゅうが粉っぽくなる、ということで彼女の賛成が得られず、それを言い訳にして逃げ続けていた30代。
そんなある日、
タカラトミーが発売した「いえそば」のニュースをみた瞬間、これだ!と直感して衝動買いしました。それからというものの、何度となく蕎麦粉の種類を変えたり、水分量を変えたりする中で、徐々に腕を上げていき、コツがつかめてきたと思い始めた矢先、忘れもしない
2010年の大晦日の晩に事件は起こりました。娘の「めんめんはどこ?」以来、すっかり蕎麦打ちから遠ざかってしまい、いえそばには埃がかぶる日々。そんな中で、ヌードルメーカーに出会ったのでした。当初、真っ先に蕎麦を試してみたい気持ちと、蕎麦の難しさ、奥深さから、つい蕎麦を先延ばしにしようとする自分との葛藤が続きました。しかし、そんな時こそ、
UCLAで出会った"Pushing yourself out of comfort zone"という言葉を思い出して、遂にそば粉を注入する覚悟でヌードルメーカーの前に立ちました。
2.二八蕎麦のレシピ前置きはこれ位にして、実は先日、早々に蕎麦を試してみました。ただ、付属のレシピ本を見ると、強力粉175g、蕎麦粉75gとなっていて、これでは七三蕎麦というか、ほとんどうどんじゃん!ということで、いきなり蕎麦粉8割の二八蕎麦にチャレンジ。でも、ゆであがった麺は細切れになってしまい、失敗でした。
蕎麦打ちには塩は普段は使いませんが、レシピ本にはなぜか塩3gとなっていたので調べてみると、どうやら塩にはつなぎの小麦粉(強力粉)のグルテンの粘りを引き出す効果があることが判明。粉の量の1%程度なので味には大差ないだろうということで、今回は塩を入れてみることにしました。
■二八蕎麦(3人前/350g)・そば粉 240g
・強力粉 60g
・冷水 105cc
・食塩 3g
・こね時間:5分
・茹で時間:2分30秒
・製麺キャップ:1.6mm角麺
■こね工程(標準の5分) ※動画は6分に設定した1回目の時のもの
■製麺工程
製麺の出始めは目が詰まっている感じでなかなか麺が出てきませんでした。麺は乾燥してひび割れが目立ち、時折、製麺の途中で折れてしまうほど。ただ、次第にスムーズに麺が押し出されるようになってきて、最後の方はちょうど良い水分量な感じで、しなやかで伸びやかな麺でした。
大目の沸騰したお湯で、ほとんど麺に触れずにやさしく茹でました。氷水で締めて、盛り付けてみると、それほど麺は切れておらず、なかなかの仕上がり。蕎麦粉が8割とあって蕎麦の風味も良く、美味しい蕎麦でした。
次回に向けては、まず、こね時間を6分に増やしてみます。また、加水率35%のところを若干増やして37%くらいでトライしてみようと思います。水を注ぐときは、かなり意識してゆっくりと少しずつ、2分くらいはかけて水回しした方がよさそうです。
蕎麦は水分量が決め手ですが、蕎麦粉や小麦粉の種類や当日の天気、湿度、気温によっても適切な水分量は変わります。とってもシンプルなのに奥が深い蕎麦打ち、ヌードルメーカーでの挑戦はまだまだ続きます。