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以前、このblogでも宣言したとおり、LASIK(Laser in situ Keratomileusis:近視矯正)手術を3/31に敢行してきました。生まれてこの方、入院はおろか、一度も体にメスを入れられたことがない僕でしたが、今回は自らの意思で手術なるものを受けました。
①目の角膜を保護している角膜上皮の一部を薄く削ってめくり、 ②あらわになった角膜にレーザー光線を直接照射することで角膜の屈折率を変化させ、 ③薄く削ってめくったフタ(フラップ)を再び被せる こうやって文章にするとちょっと怖い感じもしますが、実際には目薬を1滴たらすだけで目に麻酔をかけることができ、また手術自体も医師がメスを使うのではなく、全てコンピューター制御の機器によるものなので心理的な恐怖感もあまり感じません。視力の良い人だと機器が近づいてくるのがリアルに見えると怖いでしょうが、もともと近視の状態なのであまりよく見えない上、手術を受ける側は単にベッドに横たわっているだけであっという間に完了してしまいます。 上記の①のフラップを作る工程では通常はマイクロケラトームと呼ばれる眼球専用のカンナで医師が手で角膜上皮を削り取るそうですが、これだとどうしても医師の技術力に大きく依存します(それにイメージしただけでも怖い!)。 僕が受けた医院では、このフラップ作成においてもイントラレースレーザーという最新の機器を用いることで、フラップの厚みや大きさ、ヒンジ(フラップを支える部分)の位置・長さ等を各人の眼の状態に合わせて事前に詳細設定した上で完全コンピュータ制御で手術が行われるため、従来に比べて早く、安全に、確実にフラップを作成することができるそうです。手術中も眼に圧迫感は感じたものの、痛みはなく、「今、いったいどうなっているんだろう・・・?」なんて考えている間に完了。両目で1分もかかりませんでした。 続いて別室に移されて、すぐさま②~③の工程に。ここでも同様にベッドに横たわり、片眼ずつレーザーを当てます。工程①は眼球に覆いかぶさるように機器が降りてくるのでちょっと圧迫感がありましたが、この工程では遠くからレーザーが照射されるだけなので工程①と比較すると更にあっけないもの。 アシスタントの女性がカウントダウンを開始し、「あと20秒です」等と言う声が聞こえる中、担当医師が「いいですよ、とても順調です。いいですねー、非常に順調にいっています。」とずっと耳元で囁きます。僕の方は、ひたすら真上に見える光を見つめているだけ。全体的に黒い中に赤い光が放射状にゆらめくような映像が見えるだけで痛みも感じません。そうこうしているうちに「はい、完了です」の声。こちらも両眼でせいぜい数十秒といったところでした。 こうして無事にレーザー照射が終わると、すぐにベッドから起き上がり、近くの休息室へ。この時点で既にぼんやりと視力は見えており、あぼつかない足取りながら看護婦さんの後を自力で歩きます。休息室では区切られた一人の空間でゆったりとしたソファーに座って眼を閉じたまま20分ほど休息。 その後、担当医による簡単な検診があり、そのまま控え室へ帰ります。角膜を削るなんてどんな大手術だろう、と思っていましたが、休息時間も入れてせいぜい1時間足らずの手術で、もちろん日帰りです。心配して一緒に来てくれた妻と息子も拍子抜けするほどあっけないものでした。帰り際にもらった花粉防護用のメガネをかけて、ゆっくり3人で帰宅しました。手術当日は全体に白いもやがかかったような状態で眼の渇きが早くドライアイのような感じでしたが、帰りの電車では既に以前の裸眼時と比べると明らかに良く見えていました。 翌朝、目が覚めるとちょっとドキドキした感覚でゆっくり周囲を見渡しました。いつもは見えない寝室内がくっきり!翌日検診で再びクリニックを訪ねて検査してもらいましたが特に問題なし。肝心の視力も、以前は両眼とも0.1以下だったのが1.5でした。以前、メガネやコンタクトで矯正してもせいぜい1.2くらいまでしか視力が出ていなかったので、今の見える感覚は更にクリアな感じ。 これを書いている現在、遠くは良く見えるものの逆に近くのものがちょっと見えづらい感じです。医師によると一週間くらいでかなり視力が安定してくるそう。今はコンタクトレンズをしていた頃のような目の不快感(乾き)を感じますが、これも次第に改善されるとのこと。当分は処方された目薬をコンスタントに点眼することが大事なようです。 そんな訳で、留学中から計画していたレーシックですが、ようやく無事に終えることができました。レーシックと一言で言っても様々な技術や医院があり、当初はどうしたものかと思っていましたが、インターネットで見つけてチェックしておいた医院で最近手術を受けた友人がたまたま身近に2人いたので迷わず同じところを選びました。 気になる費用ですが健康保険の対象外ではあるものの、両眼で20万円程度、しかも結構知られていないのですが大抵の医療保険では手術給付金の対象となります。ふと思い立ち、加入している医療保険の約款を熟読したところ、今回の手術はちゃんと保障対象になっていて10万円が返ってくることに。また、確定申告時には差額が医療費控除の対象になります。メガネやコンタクトで毎年数万円かかっていたことを考えれば、何とも安い投資です。 ちなみに、僕が利用した医院では、前述の最新技術(イントラレースレーザー)を用いたレーシック手術では世界No.1の症例数(月間3000症例)を誇っており、術後3ヶ月の平均視力は術前平均の0.16から1.61にまで回復、98%の人が裸眼で1.0以上回復、再手術率は0.3%(再手術費用は無料)という高い実績を上げているそうです。これを読んで「いっちょトライしてみるか!」と思った方、ぜひ【非公開コメント】でご一報ください。この医院では、友人を紹介すると紹介した人もされた人も手術費用が一部返ってくる制度がありますのでお互いハッピーです。
by takekurakenya
| 2006-04-02 22:17
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