先日、学生さん向けの就職イベントに参加しました。午前、午後の2回実施し、各回とも120名ほどの学生さんが集まってくれました。イベントでは会社の概要や社員の仕事振りについての紹介のほか、車座スタイルでのQ&Aセッション(1人の社員:数名の学生さん)を3回実施。選考とは一切関係ないイベントなので、学生さんもOB/OG訪問をする感覚で聞きたかったことが色々と聞けたようでした。
トータル2時間少々のイベントの最後は、社員を代表して僕から就活中の学生さん達に次のような趣旨のメッセージを伝えました。
・就職活動のゴールは、「良い会社」に就職できることだとしよう。
・では、「良い会社」とは何か?実は、誰にとっても良い会社というものは存在しない。
・例えば、給料が良くて世間でのブランドが高くて仕事は楽でやりがいもある、なんて会社は存在せず、色々な要素のバランスで様々な会社がある。
・したがって、Aさんにとってはベストな会社であっても、Bさんにとっては全く魅力的ではない会社であったりする。
・となると、良い会社とは「自分にとって」良い会社ということであり、それはあなたにしかわからない。
・それ故に、良い会社に就職するためには、まずは自分自身をよく知ることに尽きる。
・ところが、会社を選ぶ際には様々な要素がありすぎて、論理的に自分にとってのベストな会社を導出することは難しい。
・ただ、色々な会社を調べたりOB/OG訪問をしていると、「何故かはよくわからないけど何だか気になる会社」というのが幾つか見つかるはず。
・必ずしも理詰めで納得する必要はない。恋愛と同じで「好き」という気持ちを言葉で説明できなくても良い。
・仕事は楽しいことばかりではなく、時には辛い試練が必ずある。
・そんな時、何とか踏ん張ることができるのは、給料とか、ブランドといった外的要因ではなく、最後はその仕事が「好き」という気持ちの強さだと思う。
・そうして辛いときに踏ん張ることができれば、結果は後からついてくるだろう。
・もし会社を選ぶ際に迷った時には、外的要因ではなく、最後は自分の直感を信じて決めたら良いのでは。
・僕は学生の頃、こう考えて今の会社を選び、今でも良い仕事をさせてもらっていると思えることは幸せだ。
こうした学生さん向け就活イベントのお手伝いは入社以来ずっと続けていますが、学生さんへのアドバイスとしては一貫して上記のような想いを伝えています。大抵のことはファクトをベースに論理的な思考の積み上げで結論を導くのが基本だと考えていますが、一方で究極の判断を迫られるような局面においては、論理を超えた自分の直感というか感性というか、
内なる声(inner voice)を信じて前に進むことも時には大事だなと折に触れて思っています。