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日本総研の設立メンバーでシンクタンク・ソフィアバンク代表、多摩大学大学院教授の田坂広志さんの「未来を予見する5つの法則」を読みました。 田坂さんとの出会いは、昨年の春に東京国際フォーラムにて開催された第10回ナレッジマネジメントフォーラム2008(主催:日本経済新聞社、協力:日本ナレッジ・マネジメント学会)で田坂さんが基調講演をされた後に僕が「組織の壁を超えた全社ナレッジマネジメントの実現に向けて」と題した講演をしたのがきっかけでした。そのご縁で田坂さんのメルマガを配信頂くようになり、毎回楽しく読んでいるうちに何冊か著書も読むように。
ディベートやロジカルシンキングといった技法はビジネスパーソンとして仕事をしていく上で必要最低限なスキルだと思いますが、本書ではこれからは「弁証法」的なコミュニケーションスタイルが求められるというスタンスから始まります。 ・思考は、「正」「反」「合」のプロセスを通じて深まっていく。 意見の対立があるときに、相手を一方的に打ち負かすのではなく、かといって単に妥協し合うのでもなく、互いに相手の立場や主張を理解しながら新たな視点から課題を捉えることで両者が納得できるような"Win-win"の解を導き出す、ということは最近、コミュニケーション系の研修等でよく耳にしますが、こうした考え方も一種の弁証法と言えるのでしょう。 顧みるならば、これまでの工業社会や知識社会では、学校教育や企業教育において、「考える力」「論理的思考力」「理性」に我々の能力開発の重点が置かれてきました。しかし、これからのポスト知識社会においては、むしろ、「感じる力」「感覚的直観力」「感性」が、より重要になっていきます。(中略)近年、しばしば語られる「左脳」対「右脳」といった言葉も、そうした弁証法的な「止揚」の観点から捉えておくことが必要でしょう。(p.195) このあたりは、このブログでも何度か触れているところであり、非常に共感できます。世の中の様々な課題について考えてみる時、多くのステークホルダーがいて、それぞれの立場からもっともらしい主張があります。必ずAが正しいとか、Bが正しいとか言い切れるような単純な課題はほとんどありません。こうした「矛盾」が存在すること自体が世の中であり、それを何らかの視点・立場だけに立って「割り切ってしまう」ことは簡単ですが、それでは問題は根本的に解決できません。 このくだりを読んだ時、以前、河合隼雄さんの講演で聞いて印象的だった言葉、「今後求められるリーダー像は、日本古来の調整型と欧米の強いリーダーシップ型の双方を内包し、その矛盾に気づきながらも場面に応じて柔軟に使い分けることができる人材だ」という話を思い出しました。これも単なるバランスが大事、ということではなく、矛盾を抱えながらいかに一歩前進できるか、という心の葛藤と常に向き合っていく覚悟についてお話されていたと思っています。 ・「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。 ビジネスの実態に目を向けた時、日々、論理的思考だけでは到底解決できないような矛盾だらけの課題に直面します。そのとき、そもそも「矛盾」があるのが自然であり、「マネジメントの本質は矛盾のマネジメント」なんだと思うと随分と気が楽になりました。 本書では、上記で紹介した矛盾のマネジメントに関する考え方を含めて、弁証法的な知見から導出される考え方として以下の「5つの法則」が紹介されています。 第1の法則 世界は、あたかも、螺旋階段を登るように、発展する。 第2の法則 現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する。 第3の法則 「量」が、一定の水準を超えると、「質」が、劇的に変化する。 第4の法則 対立し、競っているもの同士は、互いに、似てくる。 第5の法則 「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。 どれもビジネス書と言うよりは哲学書、しかもわかりやすい言葉で易しく問いかけるような独特の田坂さんスタイルに乗せて、身近な具体例を示しながら未来を「予測」ではなく「予見」するための知恵について語られています。大きな視点、長期的な視点から今の世の中について考えるきっかけを与えてくれるこの本、ハウツーやノウハウ本が氾濫している昨今にあってぜひ一度、目を通して欲しい一冊です。
by takekurakenya
| 2009-03-22 00:37
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