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「拝啓、終電帰りのビジネスパーソン様。35歳からは、ただ頑張っても報われません。サービス残業をしても、給料は上がりません。ポジティブシンキングだけでは、乗り切れません。そんな今こそ、あなたと家族がつくる人生が始まるのです。」 サラリーマンから杉並区立和田中学校の校長に転進し、進学塾と連携した夜間の塾「夜スペ」等で話題となった藤原和博さん。 東大卒でリクルートに入社後、バリバリ働き、30歳を前にして管理職に昇格、年収1,500万を超えていたという藤原さんですが、キャリア転進の1つのきっかけは31歳で発病したメニエル病だったそうです。病気がきっかけでそれまでの仕事一辺倒だった人生に疑問を感じ、自分の本当にやりたいことを見つめ直すなかで選んだのが教育の世界でした。 「35歳の教科書」(幻冬舎)は、そんな藤原さんが中堅ビジネスパーソンに贈るメッセージの書。会社の中でただ与えられた仕事だけを黙々とこなしている人生は「組織の囚人」であるとし、「組織に埋没するのではなく、自立した個人として人生を設計し、プランニングして、オリジナリティの高い人生を歩んで欲しい」というのがメッセージの要になっています。 いささか過激にも見える表現ですが、本書では、高度経済成長をバックに「みんな一緒」でやってこれた20世紀の成長社会が終わり、「それぞれ一人一人」が自分なりの幸せを追求していく21世紀の成熟社会に入った今、ビジネスパーソンに求められる考え方や姿勢が問われています。藤原さんは、今までは明確な答えを目指せば良かった「正解主義」の社会だったのに対して、今後は「修正主義」、すなわち自分なりの正解を模索しながら試行錯誤のなかで近づいていく生き方が重要と説きます。 どこかで似たような主張を聞いたなぁと思い返すと、先日紹介した上田紀行さんの「かけがえのない人間」や「生きる意味」で繰り返し述べられているメッセージ---『「自分が何を欲しているのか」よりも「他の人が何を欲しがっているのか」を自動的に考えてしまうような「欲求」のシステム』の時代が終わった今、大事なことは、自分なりの「生きる意味」を探求すること、そのためには他人とは交換不可能な「かけがえのなさ」を取り戻すこと---、と基本的には同じ問題意識に根ざしていることに気づきます。 藤原さんは、特にこれからの子供達が大人になるために必要となる力として、(1)演じる力、(2)公共的なリテラシー、(3)クリティカル・シンキング、の3つを挙げています。なるほど、どれも日本の今までの教育ではあまり触れられていない観点ですが、これからの社会を生き抜くにはどれも重要なスキルだと思います。 和田中では、1年生の時から次のような問いかけに対して意見文を書くことを義務づけています。 中学生にここまでやらせるのかと驚きましたが、実際の世の中では正解のない課題に溢れている中で、中学生の頃からこうした思考訓練を積むことはとても重要だと思います。ビジネススクールに入学するために必須で課されるGMATという世界共通の試験がありますが、ここでもその名も"Critical Reasoning"と呼ばれる問題があります。特に日本の教育では馴染みのない思考訓練ですが、海外ではディベート等の授業も小さい頃から行われており、また実際にビジネスの世界でも極めて重要な基礎スキルです。 一方、インターネットで検索すれば誰でも簡単に「正解」らしきものが手に入ってしまう今、自分の頭で考える機会がますます少なくなってきているように感じます。しかし、これは就職活動中の学生さん達に繰り返し伝えるメッセージにも繋がるのですが、自分の幸せは自分でしか定義できない訳であり、だとすればとにかく自分の頭で考えて行動すること、そして最後は自分の直感を信じるほかないのだと思います。 最後に藤原さんは、これからの会社と個人との関係は寄業人(組織内個人)を目指すべきと説きます。 組織のビジョンや戦略を理解し、それにマッチングするものの中に自分のやりたいことがあるのか、と模索する。それが会社と個人の両方を幸せにする「ツボ」になります。 このくだりを読んで、ふと僕が本業の傍らで推進している「社内SNSの普及活動」も実はまさにこの3つのポイントを抑えた組織内個人を目指す取り組みとも言えるということに気づきました。 ただ言われた仕事をこなすだけではなく、自分なりに実現したいことをうまく会社のベクトルに合わせて取り組んでいく。その両輪をうまく回すことで、いわゆるワークライフバランスだけでなく、仕事の中でも本業と自主的な活動の両方をハイブリッドに推進していく。そうすることで、単なる「バランス」を超えて、相互に良い影響を及ぼしあうハーモニー効果が生まれてきます。 今後も藤原さんの3つのポイントを意識しながら、新たなる次の軸を探していこうと思います。
by takekurakenya
| 2010-02-28 23:23
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