UCLA留学中、最後の春学期に履修したGeneral Managementのファイナルレポートの課題は、誰か一人、経営者を選んでその人の生き様について紹介した上で、その経営者スタイルについて考察・批評するというものでした。そこで
僕が選んだのがソフトバンクの孫さん。そのときに読んだ彼の伝記「志高く」、その破天荒な人生と構想力、実行力にシビれました。
この伝記は今から5年ほど前、ヤフーBBが軌道に乗り始めたところで終わっています。
先に紹介したエントリはソフトバンクが日本テレコム買収(3400億円)を発表した直後の2005年6月に書いたもの。そこには、「彼は日本テレコムを傘下におさめ、今後は携帯電話に本気で進出するようです」とあります。その後、ソフトバンクはどうなったか?
この9ヵ月後、今度はボーダフォンを約1兆7500億円で買収。そして、着実に携帯キャリアとしてのブランドを高め、それを決定付けたのが2009年7月のiPhone独占発売。彼は渡米して間もない頃、「20代で起業、30代で1,000億円の資金を集め、40代で大勝負に出て、50代で成功、60代で経営を次代へバトンタッチ」という人生の目標を立てたそうですが、まさにその筋書き通りです。
その孫さんが学生を集めたイベントで講演した内容が面白い!「志高く」で書かれているような学生時代の話から始まり、彼が今までの人生で取り組んできた5つの挑戦を熱く語り倒します。
後半に「ソフトバンク電波改善計画」で孫さんが畳み掛ける「これでもか!」4連続は、ジャパネットのたかたさんもビックリのトークです。途中、何度も登場するのが
大河ドラマでも話題になっている坂本竜馬。ソフトバンクの「=」印のロゴ、実は海援隊の旗をモチーフにしていたことを初めて知りました。「自分の登りたい山をみつけよう」というメッセージは学生のみならず、実は多くの社会人にも当てはまるはず。
2時間20分超の長い講演ですが、中断することなく一気に最後まで聴き入りました。「志高く」、改めて志を高く持つこと、そしてビジョンを描いて一歩ずつ積み重ねていくことの素晴らしさを思い出させてもらえるこの映像、とにかく一度観てみることをお勧めします。
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