この春に小4になった息子がいま取り組んでいるのが
宮本算数教室の教材「賢くなる算数」です。
◆宮本算数教室とは?これは知る人ぞ知る宮本算数教室の教材を通信講座にしたもの。月に1度、4冊が送られてきます。週に1冊のペースで取り組んでいくと、小学校で習うほとんどの単元を1年で網羅してしまうカリキュラムです。
こう書くと、なんだかすごいスパルタのように聞こえますが、実際の内容は極めてシンプル。その週の問題を解くのに必要最低限な事項だけを冒頭の1、2ページに簡潔にまとめてあるので、子供は自分でそれを読んで理解して、自分で解き進んでいきます。
たとえば、図形の角度について学ぶ週では、三角形の内角と外角の関係、並行線と交わる直線の角度の関係だけを学ぶという具合。
単元と難易度の設定が絶妙で、1冊の中で簡単な問題から少しずつ頭をひねるものにレベルアップしていきます。考えるためのヒントもよく考えられています。また、解説は単なる正答の説明だけではなく、複数の考え方が載っているのが面白い。
このあたりは、永年に亘って小学生相手に算数をずっと教えてきた宮本先生のノウハウが凝縮されています。
そして、重要なのが子どもの集中力を高める工夫。問題は間違えると0点ではなく、その問題の配点分だけ引かれてしまいます。しかも、配点は10点満点で問題ごとに子供が自分で決めるのです。このルールのおかげで、ケアレスミスをしないように確かめ算をする習慣が少しずつ身に付いてきました。
あとユニークなのが子供のモチベーションを保つ工夫。問題ごとに点数があり、毎号1冊終えると、その合計点をWEBでアップします。すると、それまでの累計点で全国での順位が表示されます。また、点数によって級が上がっていき、認定証が発行されます。息子もこれがちょっとした励みになっているようです。
実際の宮本算数教室でも間違えた問題はその点数分だけ引かれてしまい、また累積点ベースで毎週順位が貼り出されます。もちろん、本物の教室で実際に宮本先生に対峙する緊張感とは比較になりませんが、通信講座とは言えここまで工夫することで宮本算数教室のエッセンスは十分に学べることでしょう。
月~金の間に息子はその週の1冊を終わらせておき、土曜日に最後の「お楽しみテスト」を僕と同時に解いてバトルします。小1の頃から宮本算数教室のパズルが大好きで日々修行を積んできた息子はすっかり算数が好きで得意。たかが子ども向けと侮っていると中には大人でも結構難しい問題も出てきて負けることもあります。
「お楽しみテスト」で僕と同点かそれ以上だったときはシールを1枚あげます。このシールを5枚ためると好きな本を1冊プレゼント。そして、午後は
息子と一緒にテニススクールで思いっきり発散!というサイクルで頭と体をフル回転させます。「賢くなる算数」の問題を通じてパパと息子の真剣勝負、そして戦いの後は「この問題、どうやって解いた?」とお互いに教え合うのが何とも楽しい土曜日です。