Mgt.270A(Information Systems Applications)も今日が最後の授業でした。このクラスは20名の小規模クラスで、しかも毎週ランダムでスタディグループが指定されるので、FEMBAの学生も含めて顔と名前が一致し、自然と和気藹々とした雰囲気になります。また、UC BerkeleyでPh.D. degree in Business Administrationを取得後、IBMでSE経験もあるという
Swanson教授はハイジのおじいさんといった雰囲気でいつもニコニコしているので和みます。
(インタビュー映像はこちら)
残念なのは教授のケースディスカッションのリードがイマイチ下手なこと。コックラムと比較するのも可哀想ですが、ケースが上手い教授はそのケースで何を学生に伝えたいか、そのための効果的な質問は何か、といったことを予め相当に準備してクラスに臨んでいます。したがって本筋に関係ない発言はさらっと受け流しつつ、強引にならない程度にうまく学生をコントロールしながらケースの核心に迫っていきます。
一方、ケースが下手な教授はまず学生への質問が下手。また、学生が言いたいことを色々話すのを許すので議論が発散しがちになります。こればかりは教授ひとりひとりのスキルなので致し方ありません。
ただ、授業で扱うケースや読み物はよく選ばれていて面白く、どれもここ2-3年の新しいものです。また、
トピックも幅広くオーガナイズされており、ゲストスピーカー(ある会社のCIOやITコンサルタント等)の話を直接聞けるのもいい点です。
今日はファイナルプレゼンの続き。病院におけるIT活用事例、スーパーマーケットにおけるIT活用事例、ITポートフォリオマネジメント等について発表がありました。ある病院では患者の治療履歴や投薬履歴等を電子化しデータベースで一元管理しているとのことでした。そこで患者の立場からすると自宅からWEBで自分の過去のカルテを見れたら便利だろうなと思って質問してみましたが、現時点ではプライバシー確保の観点からそうしたサービスは違法になるとのこと。でも近い将来にはセキュリティ技術が進歩し、そうしたサービスも当たり前になることでしょう。
ちなみに、この事例を発表した2人はMD/MBAのDual degreeの学生、つまり医学部とMBAを同時に取ってしまうわけです。MBAだけでも大変ですが、医学部と両立して勉強するとはすごいことです。彼らを見ていると僕もまだまだ頑張れるはず、と思います。