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もう早いもので今から7年近く前の夏、UCLAのMBA課程一年次を駆け抜けるように終えた僕は日本に一時帰国していました。家族は妻の実家でのんびりと久しぶりの日本を満喫している時、僕はマッキンゼーの東京オフィスでサマーインターンシップのため朝から晩まで仲間と終日リサーチやらディスカッションに明け暮れる日々。 そんな名前が記憶の片隅に残っていたのか、先日ふと手にした本「自分の答えのつくりかた」(ダイヤモンド社)の作者名を見た瞬間、反射的にあの暑い東京の夏を思い出したのでした。渡辺さんは2005年卒業とのことなので、ちょうど僕と同じ2年間、彼はハーバードに留学してMBAを取得後、日本には帰らずにマッキンゼーのNYオフィスに移籍。 ちなみに大学はイェール卒。と言うことはバリバリのキレ者バイリンガルコンサルタントが書いたノウハウ本かなと思いきや、意外にも表紙は可愛い魚のイラスト。ページをめくると、ゆるキャラ系の挿絵に和んでしまいます。 そんなギャップに惹かれて読み始めると、これが面白い。難しいことを論理的に正しく伝えることは比較的簡単ですが、難しいことを小学生にもわかるように平易な言葉で伝えるのはとっても難しい。その点、本書は物語という形をとりながら、少年の目線で主人公が自分なりの生き方を模索していくストーリー。身近な話題ばかりなので小学生でも共感しながら読み進められるはず。でも内容は本質を捉えていてなかなか深いのです。 ピンキー自身は何ひとつ変わらなくても、環境が変われば社会の中での位置づけは、一瞬にして変わるのである。ピンキーにとって、今は緑国での自分が、一番リアルな自分だ。食物連鎖の一番上にいた動物が、朝目覚めたら一番下にいたという感じだろうか。(p.104) 留学前、会社では生意気な若手社員の一人として誰にも負けない業績をあげていた自信だけはあった僕でしたが、いざチャンスをもらってUCLAに留学した途端、あまりに自分の英語が通用しないことに茫然自失でした。 自分がいかに井の中の蛙だったか。世界はこんなに広く、世の中には自分よりも優秀で魅力的な人間は幾らでもいるんだ、ということに気づくと自然と謙虚な気持ちになっていきます。操る言語も違えば職歴も人種も文化も国籍も異なる様々なバックグランドを持った仲間が集う環境に放り込まれて、まずは一人の日本人として自分は一体何ができて何を考え、どう行動するのか、自分自身と向き合い、つたない英語で表現していかないと生き残れないという危機感に初めて襲われました。 これまでどうしても、ある環境下での立場を前提とした視点でしか物事が見えていなかったが、文化の違いと立場の違いを同時に体験することで、多様な立場と視点から物事を考え、感じることができるようになった。(p.105) 留学で得たものは色々ありましたが、最大の気づきは「世界は広い」「世の中には色々な価値観や立場がある」ということ。帰国して会社に復帰すると、社内の組織間の意見の違いなどは当たり前と思えるようになり、お互いの立場の違いを踏まえてどうやったら前に進めるか、という発想が自然とできるようになっていました。そんな折、社内のイントラネットに掲載されていた「社員の意識・行動改革のためのワーキンググループ」のメンバー募集を見て迷わず手を挙げました。その成果の1つが「セクショナリズムを打破し、仲間の知恵と力を合わせる」ために立ち上げた社内SNS(Nexti)です。 ピラミッド・ストラクチャーは、就職したマッキンゼーという会社でも活用されていた。クライアントへの提案をまとめていく中で、どのように意見や結論を導き出すのか、どのような論拠で理由をサポートすれば強い議論を構築できるのか。 また、ちょっとしたプレゼン資料の作り方の工夫で相手に伝わりやすくなる見せ方のテクニックも膝ポンでした。あと10年早く知っていれば!と思ったものです。
このあたりのマッキンゼー流の論理思考を学びたい方には「ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル」(東洋経済新報社)がイチオシです。ちなみに上述したマッキンゼーの研修ではこの本の著者の照屋さんが講師。いま思えば、あの夏のインターンシップは何とも刺激的で贅沢なひと時でした。 社会に出たら、現実は複雑だ。そして、厳しい。圧倒的な想像力、考え抜く力、心の優しさと強さ、たたみ込む力、政治力などを身につけて、初めて理想は貫ける。(p.302) 本書は、日本の義務教育ではあまり期待できない、こうした力を子供に身につけさせるのに絶好の教科書と言えます。まずは読書が大好きな小4の息子に何かの折にプレゼントするつもり。また誤解のないように補足すると、中高生向けの本と割り切るにはもったいない内容で、就職活動を控えた大学生や論理的な思考に慣れていない社会人にも自信をもってオススメします。
by takekurakenya
| 2011-02-27 17:54
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