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1957年神戸市生まれ。81年東京大学法学部卒業。同年マッキンゼー入社。86年ハーバード経営大学院(MBA)卒業。同年、ファースト・ボストン投資銀行NY本社のM&Aグループに勤務後、40歳でケイデンス・デザイン・システムズ日本法人社長就任。2000年SAPジャパン代表取締役社長就任。2006年ルイ・ヴィトン・ジャパンカンパニーCEO、LVJグループに代表取締役社長就任。2008年よりベタープレイス・ジャパン代表取締役社長兼アジアパシフィック代表。 日本経済が絶好調でアメリカの不動産や会社を買いまくっていた時代、そのアメリカ側の投資銀行の第一線で活躍していた藤井さんがその後の外資系企業社長としての経験も踏まえて、日本人がグローバルで活躍するための要諦を示したのが本書「The Global Mind グローバル・マインド 日本人はなぜ正解のない問題に弱いのか」です。 p.6 「トンカチにとってすべての問題は釘に見える」 まず序章で共感したのがこのフレーズ。日本で生まれ暮らしているだけで自然と身に染み付いている「常識」が、よい意味でも悪い意味でもいかに世界の非常識か。徹底的に外から日本を眺めてきた藤井さんだから見えてきたポイントが続きます。 p.12 特に経営コンサルティングという職種は、業界知識や社内事情では全く情報量で敵わないクライアントを相手に「うーん、なるほど」と唸らせるようなインサイトを提供するのが使命。そこでは、業界の大きなトレンドや主要プレイヤーの立ち位置、ビジネスモデル等を短期間で集中的かつ効果的に情報収集し理解することが必須です。これらはグローバルうんぬんというよりも、ある課題に取り組む際の頭の整理学の1つですが、日々仕事をしている中で僕も大事だと実感している考え方だったのでご紹介。 p.130「自前主義」 本書では日本特有なビジネス志向を幾つか指摘していますが、中でもこの2つは特に共感しました。大企業では、基本ルールとも言える権限規程にはじまり管理会計の帳票類に至るまで部門ごとに微妙に異なるローカルルールが存在しているケースが良くあります。海外ではまっさきにERP導入により合理化する分野ですが、日本企業では特にこうした社内スタッフ業務において様式やシステムの共通化で実現できる「利益のノリシロ」はまだ埋蔵金として眠っています。 また、合理的な必要レベルを超えた完成度を要求する品質水準もよく目にします。これは後述する日本のオペレーショナルエクセレンスとも繋がるので一概には否定できませんが、国全体の経済規模がシュリンクしていく中、これからは経済合理性を説明できないコストの掛け方を続けるだけの余裕はなくなっていくでしょう。裏返せば、日本企業にはまだ割り切れるムダがあるとも言えます。 p.163 日本に自然に「所属」している日本人 後半では日本の歴史的、地政学的な観点からみた日本人の特殊性についても言及されています。海外の企業とビジネスをしていく上では、こうした自国の民族性や社会的な構造のユニークさを理解したうえで、日本のマーケットや意思決定プロレスについて相手にわかりやすく伝えることも重要です。そのためには、普段から当たり前だと信じ込んでいることを客観的に捉えて問い直す姿勢が欠かせません。ちなみに、日本での離婚率の低さの理由として、特に日本人夫婦が世界的に円満というよりも仕事や育児、趣味等に没頭することで離婚というガバナンス変化を極力避けている結果という考察は妙に説得力がありました。 p.190 今までは中途半端に大きかった日本市場もいよいよ縮小トレンドとなってきた今、マーケットや言語の特殊性という参入障壁を超えてまで海外から投資がやってこなくなる一方、成長はおろか現状維持のためにも海外市場に出ていかざるを得ない状況に置かれた日本企業。しかし、ゲームのルールは国内市場とは大きく異なります。余計な枝葉を捨て、世界にも通用する自社の本当の強みは何かを見極めつつ、相互補完関係を築けるパートナーを見つけて、海外市場に自社の居場所を作り出す。そのためには上述のようなコンテキストやドライバーを感じ取るセンスが重要になります。 p.167 先進国と言われるアメリカですら、たった2年も暮らしただけで上記の「日本の当たり前」は全て見事に裏切られました。藤井さんが主張するように、強い現場を活かし切るための大きな戦略を構想し実行していく力を持った人選がこれからの日本企業が生き残るためには不可欠になることでしょう。 p.224 最後に教育のあり方についても少し論じられていますが、藤井さんの上記の主張には大いに共感します。自分にとっての正しい答えを追求すること、その先にはきっと自分ならではの幸せに続いていること。この辺りに興味がある方は、ぜひ「自分の答えのつくりかた」と「幸せになるコツ」も読んでみてくださいね。 僕としては膝ポンなポイントが多くて引用箇所に迷ってしまったこの本、これから海外市場を開拓するミッションを持っている日本人には特にオススメする一冊です。
by takekurakenya
| 2011-05-29 21:07
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