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p.40 また出てきましたね。幸せとは何か? まさに福の神が言う、「何かに対して「手に入れば幸せなのに」と思って生きている者は、実際にそれが自分の人生に必要か否かを考えているのではなく、それを持っている他人を見てうらやましいと思っているだけじゃ。つまり、他人と比べてたくさん持っていれば幸せな気がしているんだね。」と同じことです。 もちろんモノを所有することを否定する訳ではありませんが、市場主義の中で幸福を見失わないためには、「いま」「自分の人生に」本当に必要なモノなのか?を自問自答する姿勢が大事。そして、もう1つ重要な考え方は、実は「モノを所有」することに価値があるのではなく、「モノを使える」ことに価値があるということ。 つまり、必ずしも自分のモノにしなくても、他人が所有するモノを実際に利用できれば良いケースが多々あります。この発想の転換ができると、モノの所有にかけていた膨大なコストを削減し、モノをシェアして僅かな利用料を支払うという新たなライフスタイルが見えてきます。この発想自体は昔からありますが、インターネットというテクノロジーによってこのシェアが一気に簡単に低コストでより広範囲にできるようになってきたのです。
p.162 不要になったものをゴミとして破棄する代わりに、それを必要としている誰かを探し出して譲る、ということも広義のシェアです。仮に無償での譲渡であっても、渡す側は粗大ゴミの処理コストがゼロになりますし、何よりもゴミにならずに誰かの役に立てれば環境全体への負荷軽減になります。実際、僕もmixiのコミュニティで不用品を無償で引き取ってもらった経験が何度かあります。まだ充分に動作するけれど引越先の窓に合わずに使えなくなった窓枠設置タイプのエアコン、10年以上乗って古びているけれどちゃんと走れる自転車など。また、ネットオークションのおかげで不要になったモノを売って、欲しいモノを安く手に入れるライフスタイルはすっかり我が家の定番です。 自分にとっては価値がなくなってしまったモノでも誰かにとっては価値がある、ということは頭ではわかっていても、実際にその両者を引き合わせるためにかかるコストが高すぎて人は不要物をゴミとして廃棄してきたのが今までの世の中でしたが、シェアを目的としたコミュニティがインターネット上で次々と生まれてきた今、コストを払ってゴミとして廃棄せざるを得なかったモノも必要な人の手に渡って長く使ってもらえる可能性が増えてきました。 こうしたリユースの動きとは別に、いわゆるシェア(共有)するためのサービスもたくさん生まれてきています。本書では、車や自転車、たまにしか使わない工具のシェアから空間やスキルのシェアに至るまで、様々なシェアするサービスが世界で浸透している様子が詳細に紹介されています。そんな中でもユニークなのが、お金のシェア。 p.210 僕も今回、永年の夢の1つである「注文住宅を建てる」プロジェクトの実現に向けて融資を受けるべく銀行巡りをしましたが、アレキサンダーと全く同じ体験をしました。今まで個人はお金が必要な場合、銀行から借りるほか手段がありませんでしたが、ソーシャルレンディングの仕組みが普及してくると、たくさんの個人から少しずつお金を融通してもらう形の資金調達ができるようになります。 これは個人の借り手にとって非常に魅力的なオプションになるほか、個人の貸し手にとってもロブのように単なる資産運用というだけではなく誰かの夢の実現を手助けしているという参加意識や貢献意識を持てるという重要な側面もあります。日本では膨大な個人の金融資産がほとんど運用されずに眠っていますが、こうした資金がソーシャルレンディングによって社会に還元されることで、一人ひとりの力は微小でも新たな大きな力となって社会を変革していく原動力になりうると思います。 p.244 僕が携わっているITの世界では、お客様から個別にシステム開発を受託して開発し提供する、いわゆるSI(Systems Integration)ビジネスが主流です。しかし、SIビジネスではお客様は個別に自社のシステムを資産として保有する必要があり、システムは完成した瞬間から陳腐化していきます。競争戦略上、差別化を図っていく分野のシステム投資は自社内でノウハウを蓄積していく必要がある一方、事務を効率化する目的のシステムは必ずしも自社で保有せずともアウトソーシングして利用料を支払う方が経済合理性があります。また、コミュニティクラウド型のShared Service Centerであればコストを複数社でシェアできるため、よりコストメリットが期待できます。 この仕組みでは、サービス利用側は面倒なシステムを保有・維持することなく、使った分だけの使用料を払うことで必要なサービスを受けられるし、保有資産を軽減できるのでROAも向上します。また、サービス提供側は長期間に亘って顧客から安定的な収入が見込め、限定された業務範囲において継続的に投資を続けることで常に最新のサービスをお客様に提供できる仕組みを構築することができます。このように、ITの世界でも個別に「所有」するSIからサービスを「利用」するスタイルに向かって大きなパラダイムシフトが起きつつあります。 p.254 こうした「シェア」型のビジネスでは、その仕組みに参加しているユーザーを「管理」するのではなく、彼ら同士の交流を促すような「場」づくりに注力することが重要になります。こうして蓄積されるユーザー同士のポジティブなフィードバックが最も強力なマーケティングとなり、ブランドになっていきます。僕が携わっている社内SNS(Nexti)もまさにこうした場の1つであり、そこでは管理者は極力裏方に徹する一方、日々利用しているユーザーがその場の雰囲気を決め、秩序を自助的に維持するコミュニティを育んでいます。 個の力を信じること。個と個を繋いで、新たな価値を生み出すこと。インターネットが持つ本当の力は、今まで国や企業といった大きな組織の中に埋め込まれて埋没しかけていた人間一人ひとりの個性と可能性を引き出す力だと思います。この本は、こうした新しい社会のあり方について考えるための参考書として最適な一冊です。
by takekurakenya
| 2011-07-10 12:46
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