
冬学期2つ目の授業は、
Mgt.264A Marketing Research(の予定)。この授業はビディングの結果、ウェイトリストに載っている状態なのでまだ履修は未確定。ただ、リストのNo.1に載っているので(もうちょっと点数を高く入札していれば取れていたわけ)、まず間違いなく履修できるでしょう。
■UCLAの選択科目の入札制度については以下の記事参照
本授業では、「どうやってマーケティングリサーチをするか」という方法論ではなく、「ビジネスを推進するマネージャーの視点から、どうやってマーケティングリサーチを効果的に企画し、その結果をビジネス展開に役立てるか」といった点について学びます。
マーケットリサーチ(MR)には、(1)効果的なリサーチの質問を考えるプロセスと、(2)実際にデータを収集・分析してレポートを作成するプロセス、の2つのプロセスがありますが、MRの失敗事例のほとんどはこの(1)のプロセスに問題があるそうです。
最近のMR案件はいわゆるMR専門会社よりもコンサルティング会社によってなされるケースが増えてきているそうですが、その理由は大半のMR専門会社は(2)のプロセスに特化していることが多いため、(1)のプロセスから携わるコンサルティング会社が求められているとのことでした。
今日は、急速にペプシにシェアを奪われていたコカコーラ社が社運を賭けて1985年に大々的に発売した"New Coke"が大失敗したケースを取り上げ、当時の経営陣がMR結果をベースにしてどうやって誤った経営判断をするに至ったかについて考えました。
この場合、MRによって本来明らかにするべきであったことは
「シェアの低迷を打破するための施策としてコーラの味を変えるべきか?」という命題であるべきだったのに、それがMRでの質問の段階では「どの味がブラインドテストで最も支持されたか?」といったものにすりかわってしまったのが問題だったという解釈です。
こうした過ちを防ぐためには、まずはじめに
「どんな情報が得られれば今の経営課題を解決するための具体的な方策が考えられるか」というところからMRをデザインするという逆転の発想("Backward" Market Research)が重要とのことでした。
今までアントレプレナーシップ&テクノロジーマネジメント系の選択科目を中心に履修していたため、マーケティング科目はコア以来はじめてになります。今後のクラスに期待です。