
今は5時過ぎ、図書館の窓からは綺麗な夕焼け雲が見えます。気温を見ると(PCのタスクバーに
気温を表示するソフトを常駐しています)、何と27℃です。冬は長雨とともにもう去ってしまったのでしょうか。ちなみに、友人の暮らすボストンは-13℃(体感温度は-23度)だそう。ピンと来ませんが、きっと息が白く見えることでしょう。
さて、今日のMarketing ResearchはINFO-MEDという会社が医師向けに診断情報にアクセスできる情報端末をレンタルするというサービスに関するケースと、exploratory researchに関するレクチャでした。
INFO-MEDのケースでは、この会社が本サービス開始を前に実施した市場調査がいかに稚拙であったかを通じて、より効果的なリサーチについて議論しました。キーメッセージは、
「調査の質問をより具体的にすればするほど、より詳細かつactionableな回答が得られる」というもの。
面白かったのは、
「この新サービスに興味がありますか?」とだけ聞いた場合に、実際に利用するのは「とても興味がある」と回答した人で20%、「まあまあ」と回答した人では5%であるのに対して、
「$Xであれば使いますか?」と尋ねると、実際に使うのは「恐らく使う」と回答した人の50%、「使うかも」と回答した人の10%というデータ。
アンケート調査の結果は割り引いて評価する必要があるのはもちろんですが、より具体的に質問することで得られるデータの精度は上がるわけです。特に、こうしたadoption rateに関する質問の場合は、(1)価格情報と(2)他の代替策を選択肢に織り込むことが需要だそうです。
例えば、「$Xの商品Aと$Yの商品Bならどちらが魅力的か?」といった具合。ちなみに、こうした複数の変数を組み合わせた尋ね方は、conjoint analysisと呼ばれる手法で評価します。
僕は今まで仕事でマーケティングに関わったことがないので、非常に興味深く勉強になりそうなクラスです。わが社の商品は一般消費者向けのものは少ないですが、マーケティング的な発想はビジネスを企画するうえで必須でしょう。