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「ローマ法王に米を食べさせた男」(高野誠鮮)を読みました。とにかく面白い!そして元気が湧いてくる本です。高野さんは過疎の村を救った「スーパー公務員」と呼ばれています。何がスーパーなのか? 限界集落と呼ばれる超高齢化した村に都会から若者を呼び、地元のお米をブランド化し、UFOで町おこしをして、あの「奇跡のリンゴ」の木村さんを口説いて自然栽培農法で腐らない米づくりに挑戦。本当に「役に立つ」のが「役人」という高野さんは、ユニークな発想と大胆な行動力で数々のピンチをしなやかにくぐり抜けていきます。 p.140 平成17年は出来ることは全部やりました。地域活性化には定石がないので、何がいちばん正しい方法なのかはわからない。だから、出来ない理由はいっさい考えないで、やれることは全部やってみたんです。 僕がいま挑戦しているプロジェクトは、ニッチだけど億円単位もする高額な商品・サービスを日本以外のお客様に開発して販売するという壮大なもの。誰もやったことがないので、正解もなければ前例もない。予算も人も限られている。高野さんとは扱う内容こそ違えど、置かれている状況はまるで一緒です。こんなときは、とにかく走りながら考えるしかない。思いついたことはまずとにかくやってみるのみです。 p.181 「可能性の無視は、最大の悪策である」 行政もビジネスも根本は同じ。新しいことをゼロから立ちあげようとするときは専門家の意見は参考にならないどころか、かえって逆効果という場合もあります。素人ならではの素朴だけど本質を突いた疑問や発想を大事にして、自分が心底納得するまではやり抜くこと。 そして、もう1つ大事なことは良きサポーターを得ること。高野さんの場合は池田課長という上司がそうでした。どんなに想いがあって才能に恵まれていても、どんな組織にも自己の利益を最優先して他人の足を引っ張る人が必ずいます。そんなとき、大きな時間軸で腰を据えて自分を信頼して任せてくれるボスの存在が非常に大きい。 一方で自分の部下に対してもそういう姿勢で接すること。これは!という人材がいたら、まずは信じて託すこと。人間のモチベーションや可能性は、自分を信じて裁量を与えて仕事をさせてくれる状況で大きく高まるものです。 p.108 ならば、キリスト教で最大の影響力がある人は誰か?全世界で11億人を超える信者数がいるカトリックの最高指導者であるローマ法王しかいない。けれどローマ法王ベネディクト16世はドイツの出身、ふだんからお米を食べているか?いいえ、そんなこと考えるまでもありません。食べてもらうんです、食べてもらうよう説得するんです!善は急げです。すぐに手紙を出しました。 高野さんの凄いところはこの自由な発想力と大胆な行動力です。なんで「ローマ法王に米を食べさせようとしたのか?」は本書の見せ場の1つですのでここでは敢えて伏せておきますが、ほとんどオヤジギャグの世界。それを真正面から本気でトライして見事に目的を達成していく様子は読んでいて爽快! p.116 東京の田園調布から電話があった時には絶対売りませんでした。白金の人にも売らない。成城や目白の人にも売らなかった。全部で60件近く断りました。高級富裕住宅街から電話があった時は、「先日まではございましたが、たった今、売り切れました」と答えるようにしたんです。 もう1つ、高野さんが凄いなぁと思うところは、緻密な仮説に基づく入念な作戦です。のどから手が出るほど欲しい注文を敢えて取らずに、顧客を使ってデパートを動かすなんて!こうした徹底した作戦が功を奏して、大手デパートに対して決して媚びることなく対等な条件で折衝して取引を成立させていきます。 交渉ごとはeverything negotiableという精神が大事。一見不利な状況であっても、改めて自分の立ち位置を一歩引いたところから冷静に見つめなおすことで、それまで気づいていなかった自分のunique valueを発見し、有効な切り札に変えられることは結構あるものです。 p.183 「外堀作戦」 マスコミを上手に活用するというのもリソースの制約が大きいときほど有効なレバレッジとなります。僕も社内SNSの取り組みを始めた頃、自分たちの活動をまずは社員にどうやって知ってもらい、興味を持ってもらうか腐心しました。まず手掛けたのが経営トップを巻き込んだ社内広報。一般社員の分際で大胆にも当時の社長のアポを取って直談判し、社長メッセージとして社内SNSを取り上げてもらうことに成功しました。 次に目を向けたのがマスコミ。広報部にお願いして、日本の主要なTV局や新聞社、雑誌等に対して一斉に僕らの取り組みについて投げ込みました。もう今から6年以上前になりますが、最初に日経新聞が朝刊で記事にしてくれました。これがとても大きかった。 この記事をきっかけにして、一気に各種メディアから取材が相次ぐことに。社内でいくらトップダウンで宣伝しても響かない層に対しては、社外のメディアの力が効いたりするもの。社長メッセージは読んでなかったとしても、TVや新聞、雑誌が取り上げてくれることで興味を持って社内SNSに触れてみた社員は数多くいます。 p.246 これまでいくつもの作戦を練り、実行してきました。失敗もいくつかありました。けれど失敗を怖がっていたら何も出来ないんです。立派な分厚い企画書をいくら作っても何も進まないんです。実行あるのみです! この心意気というか、突破力、大好きです。こういう心構えでなければ、誰もやったことのない新規ビジネスをゼロベースで立ち上げるなんてこと、できるはずがありません。 人は大きな舞台に立つことで、その直前までは逃げ出したいほどのプレッシャーを感じていても何とかその場を乗り切ることで確実に経験値が積みあがります。1つ1つは小さなことでも、コツコツと続けることで少しずつ積みあがります。苦しい時ほど後で振り返ると大きな成長過程にいたことに気づくものです。 分野は何であれ、新しいプロジェクトを立ち上げるミッションを持っている全ての人に読んでもらいたい本です。きっと勇気と元気をもらうことができます。 そして、実はこうした心構えはどんなビジネスやプロジェクトであっても非常に大切で大いに役立つものです。日々、試行錯誤しながら毎日を生き抜いている皆さんに自信を持ってお勧めできる一冊です。
by takekurakenya
| 2012-08-05 00:17
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