渡辺和子さんの
「置かれた場所で咲きなさい」を読みました。二・二六事件の当時、9歳だった渡辺さんは至近距離で父の渡辺錠太郎(教育総監、陸軍大将)が射殺されるのを見たと言います。
その後、母からの厳しい躾で育てられた渡辺さんは聖心女子大学、上智大学大学院を経てノートルダム修道女会に入り、アメリカのボストン・カレッジ大学院に派遣されました。
こうした経歴もあって36歳という異例の若さでノートルダム清心女子大学の学長に抜擢されましたが、若さゆえに色々な気苦労や失敗もあったようです。
1.不遇のとき人生はなかなか自分の思い通りにはならないもの。本来の自分がやりたいこと、できることとは裏腹に、やりたくないこと、不得手なことをやらざるを得ない境遇に置かれることもあるでしょう。そんな時に大切なのは、自分でコントロールできない他人や環境のせいにせず、せめて自分の気持ちは自分でコントロールしよう、という心構えだと思います。
p.11 置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。(中略)どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
p.15 どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。「現在」というかけがえのない時間を精一杯生きよう。
嫌なことがあったからと言って、いつまでもそれを気にかけて嫌な思いをしても何も解決しません。そんなとき、僕は「あんなつまらないこと(人)のために自分の貴重な時間を費やして思い悩むなんて悔しい」、「考えるだけ損(負け)」という発想で頭を切り替えるよう心掛けています。