植松電機という町工場を経営している植松努さんのTEDスピーチが素晴らしかったです。
飛行機やロケット、宇宙に憬れる少年が中学生になって先生に言われた一言、「そういう事業は頭のいい人がやる仕事。どうせ無理、お前なんかにできるはずがない」。
周りの大人は「勉強を頑張って、いい大学に入って、いい会社に入れば、安定して楽にお金をもらえるよ」と言います。
少年は、「頑張って勉強して高い能力を身につけるのに、その能力をなるべく使わないで楽に仕事をするために勉強する」というのは理屈が通らないと考えて、学校の勉強はせずに自分が好きなことを続けた結果、事業で大成功を収めます。ところが・・・。
事業で失敗し、自信をなくして失望して、何のために生きているのかわからなくなった時に植松さんが気が付いたこと。自分の可能性に希望が持てなくなると、人は弱いふりをしたり、人を騙したり、最後は人を殺して奪うようになってしまうという事実。
「どうせ無理」という言葉がいったいどれだけの人を不幸にしてきたのか。そして、「どうせ無理」という人に限って、実は「やったことがない人」が言っているだけという事実。
僕が両親に感謝していることの1つは、とにかく「やればできる」と言い続けてくれたこと。今おもえば、何の根拠があって言っていたのか不明ですが、どんな時でも「お前ならできる」と背中を押してくれました。
そうやって勇気をもらって1つずつ新しいことに挑戦し続けてこれたと思っています。そして、僕も子供たちに一貫してそう接しています。
20分、朴訥とした雰囲気でぽつぽつと語る姿は普通のおじさんですが、言葉に想いが詰まっていて心に響きます。観ているだけで心が暖まり、元気が湧いてくる植松さんの話。子どもと一緒に観たい動画です。