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遅ればせながら、シンガポールでUberを初体験しました。思っていた以上によくできたサービス、アプリで滞在中はとても重宝しました。
空港で現地SIMカード・携帯電話番号を入手し、Uberアプリに電話番号を登録。 すると直後にSMSで4桁のワンタイムパスワードが送られてくるのでこれをアプリに入力することでアカウント登録完了です。ついでにクレジットカードを登録しておけば決済も自動で行われるので便利です。ここまでは日本で実施してもOKのはず。 ■実際にUberを呼んで乗って降りるまでの流れ さっそくチャンギ空港からホテルまでUberを呼んでみます。アプリを立ち上げると地図が表示され、付近にいるUber車がリアルタイムで表示されます。行き先とサービスの種類(一人で乗るか、安価に抑えるために他の行き先の人と同乗するか等)を入力すると、目的地までの料金とおおよその到着時刻が表示されます。 その上で依頼をタップすると、付近のUber車にリクエストが飛び、数秒後にはリクエストを受託したUber車が確定しこちらへ向かってきます。 この間に受託したドライバーの評判情報等をチェックできます。今回は滞在中4回利用しましたが、一番評価が低いドライバーでも4.69でしたので全く問題なし。もしドライバーの評価が気になるようなら5分以内なら無料でキャンセルできるそうです。 向かっている車の位置はリアルタイムでアプリの地図上に表示されるので安心です。また、車のナンバーと車種も表示されるので、やってきた車を確認するのも簡単です。お互いに名前を確認して乗車。記念すべき最初のUberは、スキューバダイビングのインストラクターが本業のWanliangさんという若いドライバーが運転するピカピカのメルセデス・ベンツでした。 彼によると、シンガポールは国土が狭いことから政府が国内の車の量を制限するために運転免許証とは別に車を保有するためのライセンスが必要だそう。この許可証は500万円くらいかかり、10年で失効してしまうそうです。また、車自体も高価でプリウスは600-700万円くらいするとのこと。 そんな世間話をしているうちに、ホテルに到着。面倒な支払いをすることなく、ただ車を降りれば予め登録しておいたクレジットカードで自動的に決済がなされます。降車後にドライバーの評価をアプリに入力して全て完了です。 ■優れている点 1. タクシーの列に並んだり、街で流しのタクシーを捕まえる必要がない。 2. ドライバーがフレンドリー。都度、利用者から評価を受ける立場のため、タクシーよりもフレンドリーな運転手が多い印象。 3. 乗る前に料金と到着時刻が予め分かるので安心。タクシーのようにメーターを見ながらドキドキする必要なし。 4. 現金やクレジットカードでの決済のやり取りが不要。異国のタクシーで一番面倒なのがこの決済ですが、これが不要なのがUberの一番のメリットだと感じました。 5. タクシーよりも安い。 こうして振り返ってみると、タクシーのように今まで普通に利用しているサービスでも様々な不満や改善要素があること、そしてUberはその1つ1つに対して確実に解決策を提供していることがわかります。スマホのGPSとカード決済を組み合わせるだけで、これだけ優れたfrictionlessなユーザー体験が提供できる好例ですね。 こうしたリアル社会での生活インフラとなっていくようなサービスは今後ますます増えていくことでしょう。ソフトバンクはビジョンファンド経由で2018/1にUberに92億ドルを出資して筆頭株主となり、Uberの評価額は480億ドルと言われれていますが、孫さんは"Softbank aims to be the 'platformer' of the broader transportation system"と発言しています。ネット上でのサービスに閉じず、リアルな生活のプラットフォームをグローバルで押さえていこうというソフトバンクの戦略は非常にしたたかで将来性を感じます。 一方で限られた巨大グローバル企業が各国の次世代インフラを全て牛耳ってしまう世の中も面白くないし健全ではないとも感じます。シンガポールではGrabという現地スタートアップがUber対抗サービスを軸に金融分野にも進出して急成長中です。各国のローカル企業にも頑張ってもらって、日本市場では日本企業がもっと元気に活躍できるよう応援したいです。
by takekurakenya
| 2018-03-21 14:49
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