
ある朝に車の買い替えをひらめいてから1週間。
11年間乗り続けた愛車FTOを手放す日は急にやってきました。僕の心情を映すかのような雨模様の中、近所の量販店に電池を買いに行ったのが結果的にはラストドライブでした。
名残惜しい気持ちで最後の記念撮影。入社2年目の春、23歳の時に「よーし、これでブイブイ言わせるぞ!」という価値観で購入し、名実ともに青春をともにしました。

普通は結婚して子供が生まれたタイミングでファミリーカーに買い換えるものでしょうが、2ドアクーペの赤いスポーツカーに無理してベビーシートを載せてずっと乗り続けてきたのは、きっと心のどこかで「まだ自分は若い!」という思いを持っていたかったのかもしれません。
そんな僕のセンチメンタルな感情を知る由もない中古車業者の人は慣れた手つきでダッシュボード内の車検証等をチェックすると、封筒に入った代金を手渡して確認するようにと言いました。
確認後、領収書にサインしてキーを渡した瞬間、「あぁ、僕の青春もこれでようやく幕を閉じたんだな」という想いが胸にこみ上げてきました。
しかし、そんな余韻に浸っている間もなく、彼はあたかも永年乗り回していたかのような自然な素振りでFTOに乗り込むと、僕に軽く一礼するやいなや、いつもと変わらないエンジン音を轟かせて風のように目の前からすーっと走り去って行きました。
時間にして数分、あっという間の出来事に僕はしばらくその場を離れることができませんでした・・・。

別れがあれば必ず新たな出会いもあるもの。その翌日には、鮮やかなオレンジ色のラフェスタがやってきました。3500kmほどしか走っていない新古車、外装・内装ともに想像以上に綺麗で新車と言われてもわからないほど。追加で注文したオプションやETC機器等を確認し、簡単な説明を受けて鍵を引き渡してもらいました。
外は春らしい陽気。これは海の公園に行くしかない!ということで、息子の自転車やサッカーボール、バット、フリスビー等を載せて早速初ドライブへ。まず、広い窓と車高の高さゆえの運転のしやすさに改めて感動。ギアをバックに入れると後方カメラの映像がスクリーンに自動表示されるのも便利。

そして、想定外に楽しかったのが最新のDVDナビゲーションシステムです。もともと地図を見るのが好きで、必要性を感じないまま今までナビには縁のない生活をしてきたのですが、やっぱりナビはあれば便利ですね!
斜め上からのバードビューでは建物ひとつひとつの形まで3Dで再現されており、交差点に近づくとリアルな拡大表示がされるので非常にわかりやすい。音声によるガイドもとても自然。
更に3メディア対応のVICS(Vehicle Information and Communication System)によるリアルタイムの渋滞情報に基づく最短ルート探索の威力には驚きました。渋滞が慢性化している馴染みのあるルートでも、ガイドされるままに今まで通ったことのない裏道を抜けるとほとんど渋滞に巻き込まれることなく目的地へ着くことができました。
もともとは納車がGW明けの予定だったのでGW旅行はFTOでラストドライブのつもりでしたが、思いがけず納車を早めてもらうことができ、今週末はドタバタの別れと出遭いでした。
青春時代に別れを告げてバリバリのファミリカーを手にした今、週末は今まで以上にアウトドアで楽しみたいと思います。