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藤原正彦さんの「国家の品格」について最近よく耳にします。講演の内容をベースに執筆した本ということもあって、とても読みやすい内容でした。数学者である筆者が極めて「論理的に」合理主義の限界を説きながら、日本人が世界に誇るべき「情緒と形」について論ずる、というユニークな構成です。日頃から色々な意味での「バランス感覚」について意識している僕としては、「論理性は大事だが、美しい情緒とセットになってはじめて人間の総合判断力は十分なものになる」という本書のテーマは非常に共感できるものであると同時に、「論理偏重型の欧米型文明」に傾斜しがちな自分に対して改めて重要な気付きを与えてもらいました。いま、本業の傍らで推進している社内SNSプロジェクトを通じて、社内の様々な人たちとの交流が広がっています。こうした新たな出会いをきっかけにして、全社的な視点で社内の色々な課題について考える機会が多くなってきました。そんな折に「国家の品格」を読み、感じたことをメモ。 p.54 この指摘、まさに当社で顕著な課題です。就職ランキングでも上位の常連となりつつある当社はいわゆる一流大学の中でも極めて論理的思考能力が高い層が毎年大勢入社してきます。このポテンシャル自体、非常に凄いことであるのは間違いないのですが、いかんせん頭は良いが「想い」がない若手が増えてきた気がしてなりません。言われたことを遂行する能力は極めて高いが、目的に向かって自らプロセスを考えて行動するのは苦手。「できない理由」を美しい論理で武装する批評家。まだ若いのに妙に達観して、「まぁまず無理」という態度。 せっかくの高い論理的思考能力も、「何とかしてやってみよう!」という前向きな姿勢や想いがなければかえってマイナス面に働きます。また、僕が関わっている「コンピュータシステムを開発するという仕事」は一見デジタルな印象ですが、実態は非常に人間くさいプロセスの積み重ねです。社内の同僚をはじめ、協力会社のメンバー、お客様、そしてその先にいる本当のお客様(システムのエンドユーザー)といった沢山の人々が複雑に絡み合うシステム開発の過程では、単にロジックだけでは割り切れない、人間の感情や情緒といったものへの関心や理解、働きかけがないと前に進めないことも多々あります。そんなとき、「想い」や「情緒」といったものの力が論理性に先立って大きく作用するものです。 p.60 コンピューターシステムそのものは完全に0か1のデジタルの集積からなる、巨大なロジックの構築物です。ここでは、たった1つの間違いも論理的には程度の差こそあれ「バグ」となり、不具合の原因となります。その意味では、数学における証明問題において、1つでも途中でミスをしてしまうと結果すべてが台無しになってしまうというのに似ています。 一方、現実的な課題は不確実な要素が多く、1か0かで割り切れないケースがほとんどです。こうした場合は、考えられる選択肢ごとにそうなる確率を仮定して将来のシナリオを分析する、いわゆる「リアル・オプション」的な考え方がロジカルですが、大抵は「各ステップの信頼度を量的に考えようとはしない」で、単純明快にAならばBと言われて何となくそうだと思い込んでしまいがちです。 ![]() ここで重要なのは、論理の出発点をどこに置くか、前提条件をどう考えるか、考えうるオプションをどう考えるか・・・といったことであり、これらはロジカルに突き詰めるだけではなく、右脳的なひらめきや発想、経験や勘といったものが大いに効いてきます。コンピューターシステムで言えば、プログラミングの工程は極めてデジタル的な要素が強いものの、その前段であるシステム要件や機能を設計する工程では、そもそものシステムの目的をどう定義し、どう機能要件にまで展開していくかというプロセスにおいてこうした「情緒力」がロジカルシンキングにも増して非常に重要になるのです。 p.153 現代の合理主義の1つの象徴でもあるコンピューターシステムの開発現場は、まさに筆者の言う「人間中心主義によって人間が自然と対立している状況」の典型例とも言えます。ここでは自然と左脳的な論理性重視の価値観が優勢となり、「美しい情緒」とは縁遠い職場環境になりがちです。だからこそ、少しでも心の潤滑油のような役割として社内SNSのような仕掛けが必要だと僕は思っています。タバコを嗜む社員はたまにタバコ部屋で同僚と家族や趣味の話をしてリフレッシュしたり仕事のヒントを得ています。社内SNSはまさに「ネット上のタバコ部屋」という位置づけで、社員がちょっとした息抜きをしたり同僚から新たな気付きを得ることができる場として、また時には「ささくれ立った心を癒し、暗く沈んだ心に力を与えてくれる心の安定化装置のような役割」を果たす仕掛けとして、なくてはならない社内インフラの1つに育てていきたいと思います。 p.162 短期的な利益や費用対効果、ROIが叫ばれる昨今の経営を取り巻く状況において、社員の満足度向上が顧客の満足度向上にも寄与し、ひいては会社の業績の向上にもつながるという長期的な視点で投資を行うことはなかなか難しい時代です。そんな折に、「すぐに役に立たない」社内SNSに価値を見出し、投資してくれた当社の経営陣には感謝しています。まだまだ経営資源に余力のある今のうちから、将来を見据え、じっくり腰を据えて社員ひとりひとりの底力を上げていけるような取り組みにしっかり投資していくことこそ、当社が今後も引き続き発展し続けるために最低限必要なことだと思います。
by takekurakenya
| 2006-05-21 14:20
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