毎週土曜日の夜9時から全6回放送の
NHKドラマ「ハゲタカ」が面白い。先週が第1回だったのですが、たまたまTVをつけたら始まったので見始めところ、惹きこまれるように一気に最後まで観てしまいました。柴田恭兵が演じる、いわゆる「日本の銀行エリート」と、大森南朋演じる外資系ファンドの日本法人社長(柴田恭平の元同僚という設定)との戦いを通じて、「失われた10年」で日本の企業再生がどう変化してきたかを描いています。

役者が一流で演技が締まっているほか、テンポの良い脚本、臨場感ある音楽。NHKのドラマってあまり見ませんが、CMがないのがいいなぁと改めて実感しました。これを機に、
真山仁の原作「ハゲタカ」も読んでみることにします。
お金が余っているときには事業計画まで踏み込むことなく頭を下げて貸し付け、景気が悪くなると貸し渋る日本の銀行。一方で、多額のキャッシュを武器に債権を安く買い、付加価値を高めて短期間で高く売ることで大きな利ざやを稼ぐ外資系ファンド。ドラマの中で何度か出てくる「借りたお金を返してもらう必要がある。それが資本主義だ」という言葉は全くその通りですが、同じ言葉でも立場が違う2者ではアプローチや結果も異なってきます。
ただ、あくまでフィクションであり、ストーリーをわかりやすく面白くするには仕方ないことでしょうが、ドラマでは両者が両極端に描かれていて、しかもタイトルにもあるように外資系ファンド=悪者的な演出が目立ちます。実際には投資ファンドも玉石混合で、単に短期の利ざや稼ぎ目的だけで会社を切ったり貼ったりするものもあれば、かつての経営ではどうにもならない局面に際して有能な経営者を送り込み、会社を立て直すことで経済を支えているファンドもあります。
僕はこの業界に関しては素人ですが、ストーリーを通じて投資銀行や投資ファンドで活躍しているビジネススクール時代の友人の話を思い出したり、MBA課程で学んだファイナンスの基礎知識(例えば今日の第2回のタイトルでもある「ゴールデンパラシュート」)のおさらいにもなったりとなかなか楽しめます。気づくと、「そもそも会社は誰のものか?」という深いテーマについて考えさせられたり。今クールは日曜の夜9時もアレですが、しばらくは土曜の夜9時も楽しみです。
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